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「リスクマネジメント」とは

皆様、こんにちは。
日本プロジェクトソリューションズ 教育研修事業部責任者(JPSビジネスカレッジ代表)の尾田 梓です。

2016年の年が明けて、早3週間。。本当に時間が過ぎるのは、あっという間ですね。

本日は、2016年の第一回目のブログ投稿として、プロジェクトマネジメントの知識と技術の中、「リスクマネジメント」にフォーカスしてお話させていただきます。
弊社では大手グローバル製造企業様にもプロジェクトマネジメントの研修を定期的にご提供させていただいているのですが、「リスクマネジメント」分野の関心度合がとても高いのです。

プロジェクト活動を成功させるために極めて重要となる「リスクマネジメント」の本質について、ぜひ以下をご覧ください。

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●リスクは不確実性です。

日本では「リスク」と聞くと、ネガティブ(脅威)の事象を思い浮かべることが多いと思います。
実は、「リスク」には「脅威のリスク」と「好機のリスク」があります。
つまり、ネガティブ(脅威)のリスクだけではなく、ポジティブ(好機)のリスクもあるのです。

「リスク」とは、簡単に言うと「不確実性」という意味で、設定した基準から負にも正にも外れるイメージなのです。

●リスク分析はリスクの見える化(特定)から。

リスクマネジメント手法はどの業種業態でも基本は似ています。
リスクマネジメント手法の中には具体的にリスクの定性分析や定量分析といった知識と技術があります。
これは「リスク」を「見える化(特定)」して「数値化(優先順位付け)」する王道のテクニックです。

リスク分析で使う一般的な知識と技術は「PIマトリックス(Probability / Impact マトリックス)」があります。
以下図をご覧ください。

リスクマネジメント研修_PIマトリックス

縦軸にProbability(発生確率)を取り、上に行けば行くほど発生確率が高い軸にします。
横軸にImpact(影響度)を取り、右に行けばいくほど影響度が高い軸にします。

このマトリックスの中に、プロジェクト活動において特定したリスクをプロットしていくわけです。

発生確率は、「そのリスク(不確実な事象)がプロジェクトの中でどれぐらいの頻度で発生するか」を考えます。
影響度は、「そのリスク(不確実な事象)がプロジェクトの目標達成にどれぐらい影響を与えるか」を考えます。

例えば、「プロジェクトマネジャーがインフルエンザにかかる」リスク(不確実な事象)について考えてみましょう。
まず、プロジェクトマネジャーがインフルエンザにかかる頻度は「高/中/低」の3段階のうち、「中」だとします。
次に、プロジェクトマネジャーがインフルエンザにかかってしまってプロジェクトマネジメントができなくなることによるプロジェクト活動の目標達成への影響度は「高」だとします。
よって、「プロジェクトマネジャーがインフルエンザにかかる」というリスク(不確実な事象)を発生確率「中」の影響度「高」が交差するボックスにプロットします。

●定性定量リスク分析のやり方

このように、特定したリスク(不確実な事象)をプロットしていくことで、それぞれのリスクを数値化(優先順位付け)する土台が整います。
続いて、発生確率と影響度それぞれの軸に、低=1点、中=2点、高=3点とポイントを振り分け、それぞれの軸が交差するボックスに、掛け合わせたポイントを付けていきます。

例えば、発生確率が「高」で、影響度が「高」にプロットされたリスク(不確実な事象)は、3×3=9点となります。
このように、マトリックスのボックスにプロットされたリスク(不確実な事象)に点数を付け、数値化させるのです。
リスクを数値化することによって、限られたプロジェクト予算で対応すべきリスクマネジメントの優先順位がつけられるようになります。(それ以外にも理由はありますが、、、それはぜひ研修で 笑)

リスクマネジメントは実施するとキリが無いですから、リスクマネジメント予算に合わせてリスク対策を実行するという勘所をしっかり持つことが必要だということも忘れないでください。
すなわち、リスク(不確実な事象)レベルが高いものから優先的に実行するためにも、これらの定性定量リスク分析の知識と技術が極めて有効なのです。

●リスクマネジメントの重要なヒント:「リスクマネジメントは絶対にひとりでやらない」

「リスク観点」というのは、知識やこれまでの経験に大きく左右されるものであり、個別に異なります。

例えば、先日東京で突発的な大雪があり交通機関がマヒしましたが、電車を待ち続ける人、代替交通手段を探す人、家に戻る人、など様々でしたよね。

この例で言うと、皆様の目標・目的は話を単純化させると「通常通り仕事をする」ということだったでしょうから、その目標・目的を達成させるための手段が人それぞれ違っていたということです。
つまり、通常通り仕事をするために、電車を待つこと自体がリスク(不確実な事象)に感じた人もいますし、代替交通手段を利用すること自体がリスク(不確実な事象)に感じた人もいたわけです。

人それぞれに、それぞれのリスク観点があります。
とある人が「●●はリスクだ!」と言っても、他の人は「リスクではない!」と感じることもおおいにあるのです。
しかし、未来の目標・目的に向けて新しきを生み出すために行動するプロジェクト活動は、どんなリスク(不確実な事象)が待ち受けているか予測することも難しい難易度の高い仕事です。
したがって、多種、多様、多角的な観点からリスクマネジメントを考え、行動することが求められるのです。

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皆様、「リスクマネジメント」についていかがでしたでしょうか。
少しでも「リスクマネジメント」の本質の理解にお役に立てていたら幸いです。
次回のブログ投稿もぜひぜひお楽しみに!

<リスクマネジメントの知識と技術に興味を持っていただけた皆様へ>

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