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現場での「ステークホルダーマネジメント」の基本①

皆様、こんにちは!日本プロジェクトソリューションズ代表の伊藤です。

PMBOK®第5版の影響からか、プロジェクトの現場に立つお客様から「ステークホルダーマネジメント」についてご質問をいただくことが多くなりました。
ステークホルダーマネジメントはPMBOK®第4版にもあったのですが、知識エリアとして独立したために注目されたのだと思います。

プロジェクト現場での「い・ろ・は」をお伝えすると、ステークホルダー分析関連はプロジェクトマネジャーが一番最初にとるべき行動だったりします。

2回に分けて、現場ですぐ使える「ステークホルダーマネジメント」をお伝えしていこうと思います。

ステークホルダーマネジメントはなぜ重要か?

ステークホルダーは直訳すると「利害関係者」になります。簡単に言うと、プロジェクトを取り巻く直接的・間接的関係者です。直接的な利害関係者を「一次ステークホルダー」と言い、例えばプロジェクトオーナーやメンバー、直接取引しているパートナー企業などが含まれます。間接的な利害関係者を「二次ステークホルダー」と言い、プロジェクトには属していないが同じ会社で働く人、家族、地域住民などが含まれます。

ではなぜ、その利害関係者を分析したり管理したりする必要があるのでしょうか。そのためにはプロジェクトの定義に立ち帰る必要があります。
プロジェクトは独自の目標を設定し、それを期限内に達成させる一連の活動です。「目標を達成させる」必要があり、その目標達成に障害をもたらす不確実性をコントロールする必要があります。この不確実性を生み出す一つの要因としてステークホルダーが挙げられます。

例えば二次ステークホルダーの「家族」などは良い例です。もしもあなたがプロジェクトで体調を崩し自宅待機になったら、家族の満足度は落ちます。逆に、家族をマネジメントできず、仕事にかかりきりになり、家族で問題が起きてしまい、プロジェクトに専念できず、プロジェクトに悪影響が出てしまったらどうでしょうか。

ステークホルダーマネジメントは安定的なプロジェクトマネジメントを行ううえでとても重要です。

ステークホルダーを特定する

現場ですぐできるステークホルダーマネジメントの第一歩は、ステークホルダーの特定です。

プロジェクト立上げメンバーとブレーンストーミングの時間を有し、エクセルシートなどにステークホルダーを書き出していってください。重要なのは以下を基準にそって、あなたの活動に影響を与えるステークホルダーをすべて書き出していくことです。

1.プロジェクトに影響を与える、もしくは権限を持った人
2.プロジェクトの成功・失敗に関心・興味があるもしくは影響がある人

ステークホルダーの優先付けをする

次にリストアップした方々を管理するための優先付けをしていきます。
以下の図のように縦軸を「プロジェクトへの権限」、横軸に「プロジェクトへの関心・興味」を引きます。
ここにステークホルダー特定であげられたステークホルダーをプロットしていきます。
例えばプロジェクト・オーナーは「権限→高」、「興味・関心→高」となり、一番右上の象限に入ります。

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それぞれの象限内に書いてある説明は、その象限内にプロットされたステークホルダーへの「管理基本姿勢」を表しています。

今日はここまでです。次回は、ステークホルダーへのコミュニケーションプランニングを開設していきます。
ここまでお読みいただき誠にありがとうございました。

最後に。。。
ステークホルダーそれぞれに戦略的に関係構築・コミュニケーションを行うのか。。。と思われるかもしれませんが、もう一度プロジェクトの意味を思い出していただければ幸いです。プロジェクトは目標を追い求めるお仕事です。また、あなたやあなたのプロジェクトチームの時間や資源は限られています。

プロジェクトにおける不確実性をコントロールし、プロジェクト成功を成し遂げれば全てのステークホルダーの笑顔を見ることができます。

また、次回お会いしましょう。

つづきはこちら>>「現場での「ステークホルダーマネジメント」の基本②」

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