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プロジェクトでの2つのプロセス

こんにちは。
日本プロジェクトソリューションズ株式会社代表取締役社長の伊藤でございます。

今回は「プロジェクトマネジメント」を理解する上で欠かせない「プロジェクトのプロセス」についてお伝えします。

プロジェクトには2つのプロセスがある。

プロジェクトには2つのプロセスがあります。
それは・・・

①成果物指向のプロセス
②プロジェクトマネジメントのプロセス

の2つです。

①成果物指向のプロセスとは?

まず初めに、「成果物指向のプロセス」をご説明します。

話を単純化しますと、成果物指向のプロセスとは、プロジェクトで生み出す成果物(OUTPUT)に特化したプロセスです。

これは、業種・業態によって異なります。
いわゆる業界固有のプロセスです。

さらには、同じ成果物であっても企業によって、その成果物を生み出すプロセスが異なるかもしれません。

分かりやすいように簡単な事例でご説明します。

例えば、IT業界において、ソフトウェアという成果物を生み出すプロセスは、、、
要求定義→設計→構築→テスト→移行・導入
などです。

例えば、飲食業界において、店舗という成果物を生み出すプロセスは、、、
コンセプト設定→物件探し→事業計画→資金調達→店舗内外装設計・施工→メニュー開発・構成→備品購入→諸官庁届出・手続き→求人・スタッフ教育→販促→マニュアル整備
などです。

業界や成果物が異なれば、成果物を生み出すプロセスは異なります。

②プロジェクトマネジメントのプロセスとは?

もうひとつのプロセスが「プロジェクトマネジメントのプロセス」です。

話を単純化しますと、プロジェクトマネジメントのプロセスとは、成果物指向のプロセスが円滑に進み、要求事項を満たした成果物が期限まで完成することを「やりくり」するためのプロセスです。

このプロジェクトマネジメントのプロセスは業種・業態問わず、共通のプロセスがあります。

例えば、世界のデファクト・スタンダード(実質的なスタンダード)であるPMBOK®では、プロジェクトマネジメントのプロセスを、プロセス群として定義しています。

それは、
立上げ、計画、実行、終結、監視・コントロール
です。

これは、どの業種業態のプロジェクトでも共通です。

なぜなら、プロジェクトマネジメントのプロセスは、成果物指向のプロセスを円滑に進め、期限までに要求事項を満たした成果物を生み出す支援をするプロセスだからです。
この支援に際して、成果物がどのようなものであっても、支援プロセスは同じということです。

なお、このプロセス群の中の知識として(エリア)として、統合マネジメント、スコープマネジメント、スケジュールマネジメント、コストマネジメント、品質マネジメント、資源マネジメント、コミュニケーションマネジメント、リスクマネジメント、調達マネジメント、ステークホルダーマネジメントなどがあります。

まさに、成果物志向のプロセスを円滑に回すための支援プロセスなのです。

プロジェクトマネジメントおよびプロジェクトマネジャーは「プロジェクトマネジメントのプロセス」を担う。

「プロジェクトマネジメント」の最も簡単な説明は「プロジェクトを『やりくり』する」です。
この「やりくり」をする者が「プロジェクトマネジャー」です。

プロジェクトマネジャーは、要求事項を満たした成果物を生み出すプロセスを支援(やりくり)する人ですので、「プロジェクトマネジメントのプロセス」を実行し、それに責任を持つ役割です。

では、成果物指向のプロセスは誰が担うのかという疑問が出てきます。
それは、業界固有、成果物固有の知識を持つ「有識者」になります。
有識者がプロジェクトチームメンバーであることも多いです。

プロジェクトでは、成果物を生み出すチームメンバー(有識者)と、やりくりをするプロジェクトマネジャーの両輪で、要求事項を満たした成果物を期限までに生み出していきます。

プロジェクトマネジャーは業界固有の事を知らなくて良い?

ここで良くある質問に対する回答をお伝えしようと思います。

よくある質問が「それでは、プロジェクトマネジャーは業界固有の知識や経験が無くてもできる?」という事です。

話を単純化させ、結論から申し上げると、プロジェクトマネジメントのプロフェッショナルは業界固有の知識や経験が無くてもできるという事です。

私の経験で恐縮ですが、私はIT、会社設立、通信販売、物流、書籍、ジョイントベンチャー、BPRなど様々なプロジェクトを行ってきました。
それぞれの成果物指向のプロセスは全く異なりました。
しかし、私はプロジェクトマネジメントのプロセスに徹し、成果物志向のプロセスは有識者が徹し、お互いが手を取り合い、協力し合い、要求事項を満たす成果物を生み出してきました。

もちろん、プロジェクトマネジャーが業界固有の成果物指向のプロセスを知っていれば、プロジェクトはさらに円滑に回りますし、プロジェクトの成功率はさらに高まることでしょう。
それは、成果物指向のプロセスを担う有識者やチームメンバーとコミュニケーションが円滑になりますし、プロジェクトマネジメントのプロセスにある立上げ、計画、実行、終結、監視・コントロールも業界のクセを理解し、やりくりを円滑にできるからです。

ここまでお読みいただき誠にありがとうございました。
皆様のプロジェクトの成功を祈念しております。

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